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2005年 06月 23日
世界との壁、差を痛感させられた試合。
4年ぶりの対戦となる世界最強のナショナルチーム・ブラジル。 日本の実力が試される一戦だ。 試合は、ロナウジーニョの個人技からロビーニョが冷静に決めブラジルが先制、日本も中村俊輔のミドルで追いつく、しかしその直後にカカ→アドリアーノ→ロナウジーニョとつなぎ突き放す、試合終了間際に中村俊輔のFKのこぼれ球に大黒が詰め、2-2の引き分け。 勝点は並ぶも得失点差でグループリーグ敗退が決まった。 得点も入り、王者に引き分けということで、一見、見所のある、面白い試合に思える。 しかし、勝たなければならなかった日本と、引き分けで充分な(むしろ引き分けでアルゼンチンとの対戦を避けたい)ブラジルとでは試合運びのシナリオは大きく違ったはずだ。 前半の日本ははまともにボールキープすることもままならず、負けているにもかかわらず相手陣内に攻め入ることさえできない状態だった。 ちょっとした判断の遅れで、チェックを受けボールを失う、厳しいボールコントロールでパスがつながらない、安易なロングボールが弾き返される… パスのスピード、精度、ボディバランス、戦術眼、どれをとっても日本が優る部分は無かった。 ただ、ゲームが僅差に見えるのは、ブラジルのシナリオで試合が進んでいるからに他ならない。 わずかな差、それが世界とアジアの差と言えるだろう。 数㌢、数㌘、数㎝/秒、このわずかな量を埋めてこそ、日本が世界に胸を張れる時ではないだろうか。 しかし、2得点に絡んだ中村俊輔のプレーは特筆すべきものだし、中田英寿は攻守の要として随所に好プレーを見せていた、また福西の強さは世界に通じる。 柳沢、大黒、宮本、田中誠、川口、中田浩二、(試合開始直後の)小笠原… 皆、高パフォーマンスを見せていた。 それ以上に白眉だったのは右サイドバックの加地選手であろう、メキシコ戦の先制点から始まり、ブラジル戦でも幻のゴールを生み出している。 アジア王者・日本は敗れ去った、しかし、それは世界への第一歩だと思う。
by yanagiho
| 2005-06-23 17:30
| 日本代表
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